全国で被害が相次ぐクマ対策として、東京都は現在禁じているツキノワグマの狩猟の解禁を検討する。本年度中に開く審議会で新たに策定する管理計画に盛り込み、来年度から実施できるようにする。都は保護のために2008年4月から狩猟による捕獲を禁じており、解禁されれば約20年ぶりとなる。
◆都内には山間部にツキノワグマが120~378頭いると推定
16日の都議会定例会の代表質問で自民党の平田充孝(みつよし)議員が「踏み込んだ対策が急務」とただし、宮沢浩司環境局長は「限定的な解禁を検討するなど、捕獲圧を強める」と答えた。捕獲ができる狩猟者は「猟友会などの意見を踏まえ一定のルール化を図る」とした。
小池百合子知事は議会後の取材に、審議会の最終答申は本年度末になるとの見込みを示し「危険を伴うので一定のルールが必要。専門家、現場の声を参考に早急に対応できるようにしたい」と述べた。
都の2025年度の生息状況調査では、都内には山間部にツキノワグマが120~378頭いると推定される。都によると、本年度の狩猟免許試験の受験希望者は例年より増加。1380人の受験定員枠が足りなくなり、日程を追加して460人分増やした。17日の一般質問で宮沢局長は「一定の技術力を有するハンターを育成する技術講習を新たに開催する」と対策強化を説明した。
ツキノワグマの狩猟禁止は、法に基づき策定する都鳥獣保護管理事業計画で定めている。環境省は「生息数が著しく増加、または生息地の範囲が拡大している鳥獣」については別途、都道府県が第二種特定鳥獣管理計画を定め、捕獲ルールなどを決められるとしており、都は新たにこの計画をつくる。
環境省のまとめによると、クマ類の第二種管理計画は4月末で27道府県が設け、捕獲数の上限などを定めている。(神谷円香)
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