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農作物の鳥獣被害防ぐ…Various Roboticsが開発、四足歩行巡回ロボットの機能

農作物の鳥獣被害防ぐ…Various Roboticsが開発、四足歩行巡回ロボットの機能

開発中の圃場見回りロボット(Various Robotics提供)

慣れ逆手に行動範囲把握、駆除・捕獲につなぐ

シカ・イノシシ・クマなどによる農作物への被害が増加している中、さまざまな対策が進められている。直接駆除しないものの効果的な対策として期待されているのが、Various Robotics(東京都新宿区、吉澤大知代表取締役)が開発を進めている四足歩行の圃場(ほじょう)巡回ロボットだ。

現在の鳥獣対策では、定置柵に設置したカメラで監視して、シカなどが侵入してきたら警告音を鳴らして追い払うものが多いが、監視範囲や追い払う効果が限定される。一方で、圃場を巡回する作業者が襲われる危険性が問題視されている。そこで、同社は、人の代わりにロボットに巡回させて見回りをさせる。これにより、遠隔で圃場の柵の点検や農作物の生育調査、被害の把握が可能になる。

同社は衛星測位システムや3次元(3D)LiDAR(ライダー)などのセンサー技術を融合した自律移動制御に強みを有している。圃場の傾斜地に対応するため、四足歩行ロボットで高精度な自律移動を実現している。

一方で、ロボットは駆除のための殺傷能力を備えず、立ち上がって威嚇したり、音や光を出して驚かせたりして、シカなどを追い払うことを目的としていた。北海道などで実証を進める過程で、数週間もするとシカはロボットに慣れて驚かなくなることが判明。そこで追い払いではなく、シカの行動把握・分析に力点を置いている。

「慣れられることで逆にシカを捕獲するチャンスが生まれる」(吉澤代表取締役)という。シカが驚かないことを逆手にとり、ロボットがシカに追従して生息地域まで入っていき、シカの行動範囲を把握する。そして行動データをハンターに提供して、駆除につなげることを想定している。

日刊工業新聞 2026年03月05日

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